私が12歳の時です。秋田に来て竿燈を見ました。なんだか毎回わくわくします。夜空にゆらゆら優雅なんですが、人の動きや太鼓に笛の音などお囃子がたまりません。住着いて何年か経ちまして竿燈は、「ねぶり流し」行事だと聞きました。何のことだろうと聞いて回りました。

梅雨からお盆の蒸し暑い日々の『職人の健康維持と生産性』を衰退させない様に、眠気覚ましの技として、「ねぶり流し」とも言われています。一年中健康で集中力ある工作技術や忍耐力の維持がやはり重要と考えた土地柄なんですね。

秋田のモノづくりは、日常の生き方から生まれた産物です。