テーブルウェアフェスティバルに行ったお客様にお問い合わせ頂きました。
栗久さんと元丸屋の電子レンジへの入れ方の説明が違う…?  フタはどうすればいいの?

栗久さん:「電子レンジで乾かす際、蓋を閉めたまま入れて下さい」

元丸屋の  〜お取り扱い〜  
「この頃は、私も洗うお湯を手に楽な温度で洗い、電子レンジを使っています。乾きが早いです。 その際はフタは閉めないで、内側を上にして下さい。
そして、すぐに吹き出した水分を拭き取ってください。ただし、開口部を上に向けて乾かすのはお守り下さい。 」


困惑させてしまい申訳ありません。ご質問、どちらも間違いではないのです。

おひつのお手入れに、電子レンジを使うと勝手が善いと、常連のお客さんが栗久さんに教えていただきました。
それを私が栗久さんからお聞きして、何ヶ月か自分でテストしました。(元丸屋のブログ)

それで判った事は、あまり濡れていないと焦げることです。
我が家で設定時間を間違えてチンしましたから焦げてしまいました。
焦げ臭くなりフタとして使えません。フタだけ購入する事に…

フタも天然秋田杉の柾目です。どのおひつも15mmの厚さがあります。この二点ともうひとつの技が<栗久のご飯を美味しくするおひつ>のポイントのようです。(話が脱線しました)
胴と基本的には同じ時間で善いのですが、表面が中途半端に濡れているときは、私は全体を濡らしてチンしています。杉材が熱くなって中から水分が湧いてくる感じになりますので、それを布巾で拭いて胴ともども内側を上に向けて乾かしてください。

そこで、私は、たっぷり濡らして洗ったフタは一緒に電子レンジに入れています。
40秒の最中も水蒸気が出て行くようにフタの内側を上にして、胴の下にずらして重ねて一緒にチンします。

栗久さんはサッとフタを洗うのでしょう。フタをして胴とチンしますと水蒸気がこもりますから焦げにくいのでしょう。

どちらが正解か正直判りません。
日本の文化の善いところは、このどちらもそれなりに合っているところでしょうか。
水分が上手に抜けますと、黒くなりにくいのです。そして、直ぐ使えます。

皆様のお使い易い方を、また、その時の状況で工夫なされる事をお勧め致します。
洗ったときの濡れ具合によってまちまちなのです。

仮に、栗久のおひつが黒くなりましても身体に悪い物ではないようです。