180730まるじゅう北東北の職人技を紹介する元丸屋です。
今日は秋田のお酒の話です。
 環境が加工品を造るとしましたらまさに、秋田は酒の国でしょう。
秋田は日本海の暖流が海岸から暖かな空気をもたらし、山々の森林があり、平野や盆地が豊かな田園を作り、奥羽山脈からの伏流水が掛け替えのない水源となっています。
 稲作がいつから始まったのか、新たに発見される遺跡で思いのほか早い時期からできていたことが知られてきた昨今ですが、昔から自然には恵まれた環境だったのではないでしょうか。
 お酒は杜氏が造ります。この杜氏で有名なのが「山内杜氏」です。全国各地の酒造りの蔵元へ酒造りの職人の杜氏さんが出稼ぎに行っていました。それで、杜氏さんが、流出いたしましたが、まだまだ秋田にいらっしゃるようです。
優秀な作り手が、流出するといえば、私がもう十年前になりますが、秋田市で酒造りを体験させて頂きました。その時、取材させて下さった蔵元の杜氏さんは山形の蔵元に行かれたそうです。

 私にお酒の造られていく様子を教えて下さった酒屋さんが秋田の特に優秀な杜氏さんに、ワインの飽きのこない飲み心地の様な日本酒を造れないかと持ちかけまして理想的日本酒を造り出しました。
どんな水かといいますと、単純な言い方をしますとお水には二つのお水があるそうです。それは。腐る水とそうでないお水。白神山地のお水を汲んできて、それを仕込みに使いました。お水を持ってくるのに4年掛かり一度っきりでもうやめたいぐらい大変な思いをしたようですが、全国各地からのご注文に応えるべく今年も造りました。
実にフルーティーな味と香りです。「まるじゅう」は昔ここで造っていた頃の屋号と聞きました。

「まるじゅう」赤ラベル
純米大吟醸
原材料名    米・米麹
精米歩合    40%
アルコール度数 16度以上17度未満
日本酒度    +1.0
酸度      1.4
アミノ酸度   1.1
容量      720ml
価格      3200円

製造元は由利正宗の齋彌酒造店。建物が文化財保護法の規定に基づき文化財登録原簿にここの蔵建造物が登録されています。
どうぞご注文は下記の酒屋さんにお願いいたします。
後藤酒店 秋田市保戸野通町2ー27 
電話018ー862ー2185
Fax018ー862ー0117

夏祭りの秋田・竿燈の昼竿燈をしている通りにあります。
毎年、審査員席の向かいにあるお店です。今年も試飲のお酒があるかもしれませんので寄ってみては如何でしょう。

  大吟醸を燗して楽しんでいたという故池田満寿夫さんの話を酒造り仲間と試したことがあります。皆さんももったいないと想いになるかもしれませんが実に良かったですよ。日本酒は食前から食後まで一本の酒で楽しむことも出きます。それは、食材に寄って口に含むお酒の味が変わるからなんですね。私には苦手でした「だだみ」が、とても美味しかったのはいいお酒の力でした。